環境 水資源への取り組み
水資源に対する考え方
水は、人々の生命と健康を支えるかけがえのない資源です。 そして、透析剤や輸液・注射剤といった「命の水」を通じて人々の健やかな暮らしに貢献してきた当社にとって、水は事業活動の基盤となる最も重要な存在です。
そのため、当社は水資源を適切に管理し、水の効率的な利用による水使用量の削減やステークホルダーとの協働を通じて、持続可能な水循環社会の実現に貢献してまいります。
水使用量の目標と実績
目標
中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」において、以下の通り目標を定めています。
KPI | 2024年度実績 | 2030年度目標 |
---|---|---|
取水原単位(取水量(t)÷売上高(百万円)) | 7.4t/百万円 | 減少 |
実績
取水量

水リスク評価
水不足リスク
当社の主力製品である透析剤や輸液・注射剤は主要な原料として水を使用しており、当社事業において水は不可欠な資源です。そのため、工場が立地する地域における水源の枯渇や洪水の発生は事業継続への影響が大きいことから、当社では、WRI(世界資源研究所)が提供する水リスク評価ツール「Aqueduct」を用いて、工場および研究開発センターが立地する地域における水ストレスを評価・検討いたしました。その結果、水ストレスが「高い(High risk)」または「非常に高い(Extremely high risk)」に分類される地域はありませんでした。
リスク評価結果
水ストレス | 事業所 |
低~中リスク | 茨城工場、大東工場、城東工場、岡山工場、研究開発センター |
中~高リスク | 該当なし |
高い または 非常に高いリスク | 該当なし |
水質汚染リスク
研究や製造の過程において様々な化学物質を使用しており、万が一にでもそれらの流出等による水質汚染が発生した場合には、人体や生態系へ深刻な影響を与えるリスクがあり、当社事業にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
そのため、当社は、法や自治体等の定める排水に関する水質、水量、温度に従い、適切に管理しています。
今後の対応
工場および配送センターが立地する地域において、水不足リスクが高い地域は該当なしと評価しておりますが、バリューチェーン上流には洪水による影響を受ける可能性がある地域が存在しております。そのため、サプライヤーと継続的に協議を行い、より強固な対策を講じるよう働きかけていきます。また、当社製品の一部には植物由来や生物由来の原料が一部含まれているため、今後は二次・三次サプライヤーまで含めた検討を進めていきます。
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環境対策基本方針
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TCFD提言に基づく情報開示
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気候変動への取り組み
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水資源への取り組み