透析について詳しく知る

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19. 薬剤について

透析療法だけでは、腎臓の働きを完全に補うことはできません。透析療法で管理できない部分を薬剤で補います。主な薬剤について解説します。

エリスロポエチン(赤血球造血刺激因子製剤)

赤血球の産生を促進するホルモンです。腎臓で産生される物質ですので、腎臓の働きが悪化すると、産生が低下し、貧血になります。貧血を改善するために、遺伝子組み換えエリスロポエチン製剤などが注射されます。

リン吸着薬

食事からのリンは透析で除いていますが、十分ではありません。そのため、食事中のリンを腸の中で吸着し、体の中に吸収させずに排泄させるリン吸着薬が使用されます。現在、リン吸着薬には炭酸カルシウムやセベラマー塩酸塩、炭酸ランタン、ビキサロマー、クエン酸第二鉄水和物などが使われています。

カリウム吸着剤

食事からのカリウムは透析で除いていますが、十分除けない場合があります。そのため、腸の中でカリウムを吸着し、体の外に排泄させる薬剤が使用されます。現在、ポリスチレンスルホン酸カルシウムやポリスチレンスルホン酸ナトリウムが使われています。

活性型ビタミンD製剤

腎臓ではビタミンDを活性化して腸からカルシウムを吸収し、骨を丈夫にしています。腎臓が悪くなるとビタミンDの活性化が行われなくなり、カルシウムの吸収が低下し、骨がもろくなります。そのため活性型ビタミンD製剤を使用します。現在、アルファカルシドール、カルシトリオールないしはそれらの誘導体が経口、静注薬として使われています。

シナカルセト塩酸塩

透析患者さんでは、ビタミンDの活性化が行われなくなることから血中カルシウム濃度が低く、腎臓からリンを排泄できないことから血中リン濃度が高くなるため、血中副甲状腺ホルモン(PTH)が高くなり二次性副甲状腺機能亢進症となります。治療のためにPTHの分泌を抑えるシナカルセト塩酸塩が使用されます。

降圧薬

透析患者さんでは、体液量が増加したり、ホルモンや自律神経の異常により、血圧が高くなることがあります。治療には、いろいろな種類の降圧薬が必要に応じて組み合わせて使用されます。

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