ロカイン注の過量投与時の副作用を教えてください。

大別すると中枢神経系と心血管系の副作用が挙げられます。
中枢神経系では刺激症状がみられます。大脳皮質:不安、興奮、混乱、おしゃべりからはじまり、ついには全身けいれんを起こします。延髄:血圧の上昇、脈拍の増加、呼吸数増加、悪心、嘔吐。次いで中枢神経系の抑制に移行し、大脳皮質:意識消失、延髄:血圧下降、脈拍微弱、呼吸停止などをきたします。
心血管系への末梢作用として、心筋収縮力の低下、徐脈、血管拡張などをきたし、放置しておけば死亡する危険が極めて大きいです。

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